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戦場ののコックたち 深緑野分
久しぶりにいい小説を読めて充実した気分になっている。
戦闘の描写は怖いけど、
「腹が減っては戦はできぬ」
であり戦争で兵士たちの食料を供給できなければ必ず負ける。
そんな中、くそまずいが栄養価の高い粉末卵の話がでてきたり、温かい食べ物を欲するおもいがあったり、、、。
戦争で誕生したり広がった食品はたくさんある。バターの代用品のマーガリンもそのひとつ。
ドライイーストもそうだったと思う。ポルトガルにマリービスケットが普及したのはスペインの内戦の影響でだったし、、、。
缶詰も重要だ。
ポルトガル食材を扱うメルカードポルトガルさんがバカリャウのオリーブ漬けの缶詰を輸入されたので早速購入。価格はポルトガルで購入しても缶詰の中で最も高い部類になる。
皮ごと茹でてげんこつでつぶしたポテトの上に缶詰のオイルごとかけてオーブンで焼く。
ポテトがなかったら目のつまったパンでもいい。
出来上がりにパセリかコリアンダーの刻んだのやほんの数滴のワインヴィネガーをかけてもいい。ぜいたくな一品になる。
アズレージョを輸入しているピコさんが売っているアソーレス諸島のツナ缶も素晴らしい。
フレークじゃないからね。
リスボンのカイス ド ソドレの缶詰バーにはよく通った。通勤でフェリーを利用していた私には帰り道に立ち寄れて息抜きできるいい場所だった。1杯のグラスワインが1.5ユーロ(200円弱)。イワシ缶のオープンサンドがおススメ。イワシ缶の油を切って薄切りのとうもろこしパンの上にのっけてほんの少しオリーブオイルをかける。パセリをピピっとふる。
シンプルで素敵なおつまみ。
缶詰は平和のシンボルにもなれる!
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